当院で岩城製薬のケトコナゾールローションの処方歴はなし【自主回収クラスⅡ】

岩城製薬のケトコナゾール・ロ-ションは処方歴ありません
岩城製薬さんより5月11日付けで、自主回収(クラスⅡ)の通知がでました。【詳細はこちらへ】
「安定性モニタリングの結果、対象ロットの含量が規格に適合しない結果が得られました。」とのことです。
当院でも目の周り赤く腫れる脂漏性湿疹に、ステロイドとともに使うこともあります。
当院では患者様に該当の製剤のロットを処方した履歴は確認できませんでした。
不幸中の幸いで、院長が自分の家族に、投薬した履歴のみ確認しております。該当ロットのものを家族に試用していましたが、幸いそれなりに効果を発揮し、健康被害等もありません。なお、現在この製剤は製造中止となっております。
ケトコナゾール・クリームは自主回収の対象外です
当院では、クリームについては日本ジェネリック社製のものを採用しており、自主回収の対称ではございません。ご安心ください。
一度、患者の皆様の手に渡ったお薬(自主回収 クラスⅡ)では、返品・交換の対象となりません
結論からお伝えすると、あくまで医療機関(クリニック、薬局等)の在庫として眠っているお薬は、自主回収・返品の対象になります。
しかし、患者の皆様の手に渡ってしまったお薬は回収・返品の対象にならないとのことです。兵庫県保険医協会を通じて日医工さんに確認しました。
あくまで、国が命令しているわけではなく、メーカーの自主回収だからです。厚生労働省の認可した製造過程ではないけど、お薬のとしては効能を発揮しており、健康被害は出ていないからです。
患者のみなさんは、医療機関や薬局にお薬を返品・交換して、別のメーカーのお薬に交換することは、法的には原則できないです。それ以上のことは各医療機関の善意による対応となると思います。
正直、院長の私としても、しっくりこない対応だと思っていますが、現在の制度上、そういうことになるようです。食べ物であっても、気持ち悪いですよね。ましてや、薬となるとゾッとします。
どうしても、別の薬に代えて欲しい、返品したいということであれば、原則自費になってしまいます。
繰り返しお伝えしたしますが、2021年5月13日現在、当院では自主回収の対象となる製剤を、過去にも今も処方しておりません。
ご心配な患者様の助けとなればと思い、当院のHPに投稿させてもらっております。
なにより、この季節、1人でも多くの患者様の悩みが楽になればと、日々願っております。
リヒト・ファミリー眼科
院長 橘 理人