夏の充血、目ヤニは、「はやり目」かも!イオンモール神戸南の眼科です。

神戸で充血、目やにでお悩みの皆さまへ
いよいよ夏休みも終わりに近づいてきました。
ところで、最近、ご自身はもちろん、家族の方、職場の同僚で、充血、目やにがひどい方はおられませんか?
急にひどくなったり、目薬でも改善しない場合、それは「はやり目(流行性角結膜炎、プール熱、急性出血性結膜炎)」かもしれません。
最近、当院でも必ず1日1名か患者さんがいらっしゃいます。
(1)「はやり目」とは
はやり目ウイルス(アデノウイルス、エンテロウイルス)が感染し、まぶたの裏のブツブツや充血、瞼の腫れ、涙目などの症状が著しく現れます。感染してから1-7日くらいで発症します。カゼのウイルスでもあるので熱がでることもあります。
(2)なぜ、怖いの?
1.まず、後遺症がのこると、視力が低下してしまいます。
症状が治まってくるころに、黒目の表面に小さな点状の濁りがでてくることがあります。ひどい場合は、黒目が磨りガラスのようになり、視力が低下します。特に小さなお子さまの場合、視力の発達が遅れる場合があります。
2.著しい感染力
患者の目やにとともに感染します。手すり、プールの水を介して、目に入ってしまうと非常に感染しやすいです。
(3)診断方法
眼科の顕微鏡で目の表面の状態をチェックします。初期の場合、アレルギー性結膜炎などの他の結膜炎との区別が難しく、必要に応じて、ウイルスが、瞼の表面にいないか、紙や綿棒こすって、特殊な液体に入れて検査します。ウイルスがいれば、70%以上の確立で検出できますが、30%は検査をすり抜けてしまいます。逆に、陽性とでれば、必ずウイルスは存在します。当院では、痛みの少ない最新式の濾紙タイプの検査キッドを採用しております。
(4)治療
残念ながら、このウイルスに対する特効薬はありません。そのウィスル自体を退治するお薬はこの世にありません。 他の感染が起こらないために、抗生物質の目薬や、炎症を抑える為のステロイドの目薬をすることが一般的です。あとは、抵抗力をつけるために休養をとることです。
★もし、かかてしまったら周りの方にうつさない努力も必要です。
・人混みへでかけない
・学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む
・仕事されている方は、同僚にうつさないためにも、原則お休みすることが望ましいです。
・患者のタオル、洗面用具などは家族のものと別にする。
(5)予防
・家に帰ったら、手を流水や石鹸でよく洗う。
・人混みにでかけない。
・長時間泳ぐ時は水中眼鏡をしようする。
*目やにや充血が著しく、はやり目の疑いの強い方は、院内感染防止のため、治癒するまで眼底検査、キッズスペースの利用を控えさせていただく事がございます。ご理解、ご協力をお願いします。